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「少年A」の父母『「少年A」この子を生んで・・・・・・ 父と母 悔恨の手記』読了 △
なぜ少年Aは酒鬼薔薇聖斗になってしまったのか?本書を読んでその疑問に対する答えは見つかるどころかますます深い闇へと沈み込んでしまったようだ。Amazonで最も共感したはっぴー氏のレビューを僭越ながらここに引用させていただく。
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「帯に書いてあった「私たち親は、どこで、何を、間違えたか?」という問いの答えは、「結局何も分かりませんでした」になるらしい。そういうことを知りたいと思う読者(私も含めて)には見るべきところがない本だと思う。
確かに、「普通」の育て方をしていることは文面から良く分かる。おそらく、今回の事件の原因を、父母の育て方だけに求めるのはあまり正しくないのだろうとは思う。
しかし、読んでいて感じるこの違和感は何だろうか。どうも他人事に感じているようにしか思えない。確かに、彼らと同じ状況にあったら、同じ感想を抱く親は多いだろうが、「私たちは正しくやっているのに、子供が勝手に常軌を逸脱してしまった」とも読み取れる書き方には(彼らに責任があるかどうかは別として)読んできて絶望感を感じた。仮に、少年が「異常」ではなくて、必死に求めた救いを平気で無視していたのだったとしても、きっと彼らは同じことを言ったのだと思う。そう考えると、言いようのない寂しさを感じる。
同時に、こういう親は決して珍しくないようにも思う。「普通」であることを優先させたために、何か大切なものを見落としているのではないだろうか。自戒の念も込めて、そう思う。」
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「神戸連続児童殺傷事件」の被害者家族によって書かれた二冊の本『彩花へ―「生きる力」をありがとう』と『淳』も読まねばなるまい。少年A(=酒鬼薔薇聖斗)は現在27歳、すでに社会復帰し、日本のどこかで暮らしているそうだ・・・。
父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)
- 作者: 「少年A」の父母
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