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自殺なんかしてる場合じゃない!と必死に生きる若者たちを描いた題名詐欺な孤島サバイバルもの。1巻の『蝿の王』的展開を予感させる話も良いが、2巻でいきなり逞しくなっちゃった主人公の鹿狩りの話、これにはちょっと感動してしまった。仕留めた鹿を解体する場面の丁寧な描写、レバーを焼いて食べるところ、鹿の埋葬、いずれも素晴らしい。
- 作者: 森恒二
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: コミック
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多田乃伸明『70億の針 全4巻』読了 △
『寄生獣』をライトな娯楽作品にリメイクした感じ。すごく面白い、というわけではないが最後まで普通に楽しめた。ただ、設定や物語は悪くないけど、主人公も含めキャラクター造型がイマイチなのと、テーマの掘り下げが浅かったのが残念。まあ『寄生獣』のような大傑作と比べるのは酷な話だろう。帯の宣伝文はちょっと褒めすぎかな。
- 作者: 多田乃伸明
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/11/22
- メディア: コミック
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