『デイズ・オブ・サンダー』 ■■■

監督:トニー・スコット

清々しいまでに何も残らないこれぞブラッカイマー!な映画だが、二時間弱をスカッと爽やかに楽しませてくれる良質のエンタメ・ムービーである。陳腐だが王道とも言えるストーリーだけにキャスティングの良し悪しが物を言う。その意味で本作のトム・クルーズロバート・デュバルのコンビは絶妙だった。ベテラン俳優と組んだトム・クルーズの作品は本当に外れがない。終盤、クラッシュしたトムの車がのろのろとバックでピットインするシーン、ピットの入口で突如急ターンして猛烈な加速でピットに入る、その緩急の演出のキレが抜群にカッコ良く、まさにこれから始まらんとするクライマックスの見事な導入部分だった。最後のキスシーンも良かった。トムの煤汚れで顔が黒くなってしまうニコール・キッドマン

デイズ・オブ・サンダー [Blu-ray]

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