『シルビアのいる街の写真』 ■■■■□

監督:ホセ・ルイス・ゲリン

この映画と『シルビアのいる街で』は二本で一つの作品と見るべきだろう。この二つの作品の映像を自分の好きなようにクロスフェード編集してみたらさぞや刺激的だろうなあと夢想してみたりも。

Sat, Apr 30

  • 09:56  シルビアのいる街で』のブックレットを読みながらホットコーヒー牛乳なう。
  • 10:12  やはりゲリン監督は『浮草』が好きだったのか。大いに納得。あの主人公の家の前のT字路のショットはまさしく『浮草』のルック、リズム感だった。
  • 10:31  シルビアのいる街で』は視線の映画。視線で真っ先に思い浮かぶのがニコラス・レイ。ゲリンは交錯しない眼差しのスリリングを、ニコラス・レイは交錯する視線のスリリングを演出する。どちらもすこぶる映画的でエキサイティングだ。
  • 10:49  シルビアのいる街で』ブルーレイのクオリティだが、画質はあまり良くない。まあこれは元々の映像が16?フィルムをブローアップしたものなので仕方がないだろう。音は実に瑞々しく繊細に響いてくる。鮮度が高い。この映画は映像よりむしろ音響が重要なのでやはりブルーレイ視聴の意義はある。
  • 10:53  スペインから輸入したゲリンBOX。ちょっとチェックしただけで、ラックのオブジェと化していたが、とりあえず『シルビアのいる街の写真』は早急に見よう。ていうか今すぐ見よう。
  • 11:49  急にお腹の調子が悪くなりトイレに40分くらいこもってた。いや、本当は20分くらいで出れたのだが、持ち込んだとり・みきの『クレープを二度食えば』が面白すぎて出るに出られなかったw さっ、気を取り直して『シルビアのいる街の写真』を見よう。
  • 11:56  そうそう、前のツイートで「主人公の家」と書いたが、正確にはホテルである。「ホテル・パトリシア」。パトリシアと言えばパトリシア・ハイスミスしか思い浮かばない。
  • 12:37  古都ストラスブールとそこに住む女性たちの写真・・・美しいな。『シルビアのいる街の写真』の写真集を出版して欲しいものだ。
  • 12:57  ゲリン監督は映像を見ても写真を見てもつねにベレー帽をかぶっているので、バスク人なのかと思ったがプロフィールを見るとバルセロナ出身となっている。まあだからと言ってカタラン人と決め付けるのも短絡的だが。
  • 14:32  シルビアのいる街の写真』終了。クリス・マルケルの『ラ・ジュテ』に優るとも劣らない静止画シネマの傑作だった。街と女。写真と文字の連なりがゲリンの編集によって独特のリズムと運動感を持ったユニークで美しい映画になっている。本作を『シルビアのいる街で』の音声で見てみるのも一興だ。



Pack José Luis Guerín

VERSUS ENTERTAINMENT €44.95

[収録作品]

イニスフリー
『影の列車』
シルビアのいる街の写真
ホセ・ルイス・ゲリン短編集』(特典ディスク)

紀伊国屋書店さん期待してますよ!