『手錠のままの脱獄』 ■■■

監督:スタンリー・クレイマー

バディ物の逃走劇。黒人差別、アメリカのカントリーサイドの偏狭な人々、母子家庭の母親のリアリティのある描き方などいかにもニューヨーク系の監督らしいが、適度にエンターテインメントしているので堅苦しさはない。ビターだがある種の爽やかさを感じるラストも良い。あと夜間撮影が美しかった(キャメラサム・リーヴィット)。シドニー・ポワチエの歌も印象深い。