『ハリーの災難』

監督:アルフレッド・ヒッチコック

死体に翻弄される人々を描いた黒いユーモアの感覚が冴える小品。不条理でナンセンスな会話劇としての面白味はあるが、ヒッチコックらしからぬノンビリとした展開、地味な映像演出はいささか退屈だった。ただ、後からジワジワくるような類いの魅力があるかも。それにしても若い頃のシャーリー・マクレーンは可愛い。笑った顔が抜群なんだけれど、不機嫌な顔はもっと良かったりする。