『ヘカテ』

監督:ダニエル・シュミット

人妻に溺れ、惑わされ、翻弄される男の愛の妄執を描いた恐ろしくも魅惑的なファム・ファタール映画。『ラ・パロマ』ほどのインパクト、面白さは感じなかったけれど、月光が照らすバルコニーでのラブシーンや、キスする男女の影だけを捉えた映像など随所でシュミットならではの耽美な世界が堪能できる。只ならぬ妖艶さを醸し出すローレン・ハットンの背中が印象的だった。神秘と魔性。

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盤質。ん〜『ラ・パロマ』よりは良い画質だと思いますが、まぁ五十歩百歩といった感じですねぇ(^^; 繊細な照明設計がなされているであろう作品なだけに悔やまれます。