今日は友人H氏と恒例の呑み会兼鑑賞会。H氏持参のDVD『ラストサムライ』を鑑賞しました。ちょっと『ダンス・ウィズ・ウルブス』が重なって見えたりもしましたが、普通に楽しめる良質の娯楽アクション・ドラマに仕上がっています。類型的な物語とキャラクター、何気にツッコミどころ満載のディテール、正統派スペクタクル史劇の流れを汲む合戦シーン、ハンス・ジマーのこれぞ大作!な音楽、と良くも悪くもハリウッドらしい作品といった感じでしたねぇ。ド派手に無謀に玉砕した時代錯誤の武士集団と行動を共にした一人のアメリカ人の極めて奇妙で特異な体験が、実にスマートな感動巨編になってしまうのですから、これはもうハリウッド錬金術のなせるワザと言っても良いでしょう(笑)。やっぱり本作の一番の魅力はキャスティングだと思います。こんなに日本人が格好良く描かれたハリウッド映画って記憶にありません。渡辺謙真田広之も本当に良いです。それに何と言ってもボブですよ、ボブ!(笑)。福本清三さん渋すぎ。『七人の侍』の久蔵と同じ、ストイックな男の色気を醸し出していて絶品でした。小雪は顔立ちこそ古風なんですが、体型があまりにも現代的すぎるのでかえって違和感があったかも(^^; で、その後は、いつもの如くパトの押井守エピソードを3本、そしてNHK大河の「新撰組!」を観て、この日はお開き。香取近藤は相変わらず影が薄い。