『クジラの島の少女』

監督:ニキ・カーロ

クジラと少女の心温まる交流の物語だと勝手に想像していたので、先住民族の因習と近代化の齟齬というシビアなテーマにはいささか困惑してしまった。美しいロケーションは添え物でしかなくて、あくまでも真面目なドラマとしての姿勢が貫かれている。対立する両者の架け橋となる少女パイを演じるケイシャ・キャッスル・ヒューズは期待通りの名子役でした。"泣きの演技"の素晴らしさ!