監督:バスター・キートン&エドワード・F・クライン
脈絡のない筋と表現の誇張による純粋アクションの爽快さ。始まるなり崩れ落ちる家、橋をくぐる為の大掛かりなギミック、キートンの豪快かつ見苦しいクロール(笑)、沈まない碇、海上を転がり回る船(壁を駆け回るキートン!)、船底から噴水のように溢れ出てくる水、ひたすら己の肉体を痛めつけるキートンのマゾヒスティックな笑いには圧倒される。家族みな溺死と思いきや、どんどん水が干上がって、いつのまにか浜辺に着いてしまう人を食ったようなシュールなラストも秀逸だった。