『ザッツ・エンタテインメント』

監督:ジャック・ヘイリー・Jr

ハリウッドのスタジオ・システムが崩壊する前の、まさに黄金時代を象徴するようなMGMミュージカルの世界、そのオイシイとこ取りだけあって全てのシーンが見所でした。中でも興奮させられたのは、未見だったり、日本では未公開だったり、メディア化されてなかったりという、いわゆるお宝度の高い作品の紹介シーンです。エリノア・パウエルのタップ(カッコ良すぎ!)と群舞が迫力の『ロザリイ』、アステア&ジーン・ケリーの夢の共演『ジーグフェルド・フォリーズ』、クラーク・ゲーブルが歌って踊っちゃう『愚者の歓喜』、ジュディ・ガーランドが「愛しのゲーブル様」(笑)という曲を歌う『踊る不夜城』、ジーン・ケリーのスタント芸が凄い『ビッグ・ウェイ』、リズ・テイラーが超初々しい歌声を披露する『シンシア』、そして泳ぐ女優エスター・ウィリアムズの『水着の女王』(思わず目が点^^;)などなど。エリノア・パウエルのタップは初めて観たのですが、とんでもなく素晴らしいですね〜。もうベタ惚れ。『踊るニューヨーク』でのアステアとのタップ合戦なんて本当に鳥肌モノの格好良さでした。それと最後にフューチャーされるジュディ・ガーランド。やっぱり彼女の歌声は最高ですね。そしてスクリーン上の存在感の凄さ。美人顔ではありませんが、吸引力がとてつもないのです。まさに釘付け。『サマー・ストック』のパフォーマンスも絶品でしたね。DVD化熱望です。