『ザッツ・エンタテインメント PART3』

監督:バド・フリージェン&マイケル・J・シェリタン

蔵出し映像とマニアックな内容で構成された第三弾。まず"タップの女王"エリノア・パウエルが主演している『レディ・ビー・グツド』の撮影風景を捉えた映像が感涙モノ。ハリウッドのスタジオ撮影技術の凄さが堪能できます。また二分割画面を使った同一ダンスの別テイク比較も面白かったですね(アステアの正確無比な踊りに驚愕)。そしてジュディ・ガーランド!もう、ね、何という素晴らしさでしょうか。彼女こそMGM、いやミュージカルというジャンルの女王ですね。本作には「ミスター・モノトニー」と「March of the Doagies」という2曲の未公開シーンが紹介されているのですが、どちらもカットされたのが信じられないくらい絶品のパフォーマンスを披露しています。このシリーズにはそれこそ綺羅星の如くスターが登場しますが、ジュディとアステアの二人はやっぱり別格のオーラを放っているんですよねぇ。ジュディ・ガーランドは元々大好きな女優でしたが、『ザッツ・エンタテインメント三部作』を観て、ますますその魅力の虜になってしまいました。そんなわけで彼女の伝記本「ジュディ・ガーランド」をサクっとネット注文(笑)。ちなみに本作にも"水着の女王"エスター・ウィリアムズ嬢が登場、もう異彩放ちまくりです。MGMミュージカルを語る上で外すことのできない存在なんでしょうね。中国雑技団もびっくりのロス三姉妹による軟体曲芸ダンスも鮮烈でした(笑)。