先日Amazonで購入した中野翠の時評コラム集『ここに幸あり』を読んでいて思ったのは、つくづく2004年という年は酷い年だったんだなぁということです。無邪気に喜べたニュースと言ったらアテネ・オリンピックのメダルラッシュや、イチローの年間最多安打くらいしか思い浮かびません。中野さんはあとがきで子供をめぐる惨劇の多かったことを挙げています。私自身、佐世保市で起きた女子児童による同級生殺人事件は衝撃的でした。今も、スマトラ沖地震で孤児となった子供たちの多くは路頭に迷い、人身売買組織にさらわれ、兵士にされています。津波被害者の大半は老人や子供なんですよね。そしてますます混迷の度合いを深める中東情勢。今年も子供たちにとって辛く厳しい年になってしまうのでしょうか・・・。