今日はパルテノン多摩にカール・テオドール・ドライヤーの『奇跡』を観に行ってきました。ところで、この日は映画の前にちょっとした感動的なイベントがありまして。当サイトの開設初期から遊びにきてくださっている貴重な貴重なお客様KOEIさんとの初顔合わせが実現したんです。ただ、掲示板への初カキコからもうかれこれ4年以上のお付き合いなので、初対面にも関わらず何か久しぶりに友人と再会したかのような不思議な感覚に襲われてしまいましたね(笑)。カウビィTV放送時の幻の最終回「よせあつめブルース」とTV版の第1話(本来はSession#2なので下に第1回というテロップが表示されるこれまたレアな代物!)が収録されたDVD-Rをわざわざ作っていただき、しかも届けに来てくださったんです。自転車ツーリングを趣味にされているとはいえ、この日は雨が降ったり(しかもパンクのアクシデントに見舞われたとか)とかなり大変だったのではないかと思います。KOEIさん、本当にありがとうございました!このお礼はいずれ、精神的に(ってコラコラ笑)。


さて、映画です。場所はいつもの小ホールでだいたい3分の2くらいの席が埋まっていたでしょうか。けっこう若い人が多かったような気がします。で、『奇跡』。素晴らしかったですねぇ。初めて観るドライヤー作品でしたが、ショットのあまりの美しさに終始圧倒されっ放し。映像に漂う透徹した空気感は如何にも北欧映画ならではといった感じです。最後なんて本当に驚愕の映像体験でしたねぇ。どうしてこんなショットが撮れてしまうのでしょうか。それと映像演出の厳密さという点ではブレッソン小津安二郎の映画に通ずるものがあると思います。やっぱりドライヤーは凄かった!レビューは「映画古今東西」にアップしますが、豪快なネタバレが含まれているので未見の方はご注意ください。万人向けとは言えませんがコアな映画ファン必見です。私的評価は文句なしの■■■■■