『キートンの北極無宿』 ■■■

監督:バスター・キートン&エディー・クライン

何でも本作は当時話題になった映画のパロディ(『極北の怪異』やグリフィスやウィリアム・S・ハートの西部劇など)がウリになっているらしい。なるほど確かにキートン映画にしてはやけにドラマティックな話だしキートンが泣いたり怒ったりする(と言っても表情はデッドパンだが)。ちなみに唯一分かったパロディはキートンが『愚かなる妻』の偽伯爵カラムジンになってしまうシーンだ。それにしてもキートンの見事な逃げっぷり、その軽快なフットワークはいつもながら見ていて気持ちが良い。