『UDON』 ■■□

監督:本広克行

134分という尺は明らかに冗長だし、ユースケと小西真奈美が朝うどんを食べるシーンのデリカシーのない画面演出*1には腹が立ったし、『踊る2』同様相変わらずシネスコが生きていないし*2、と不満な点はいろいろあるのだが、後半ガラッと物語が転調してからのドラマはなかなか良い。『異人たちとの夏』を彷彿させる展開には不覚にもグッときてしまった。本広克行はベタなお涙頂戴をやらせると巧い*3鈴木京香小日向文世カップルも微笑ましかった。

*1:セピア調のフィルターがかった映像は、朝ならではの光線の具合や空気感といったものをまったく感じさせない

*2:やはり本広克行は本質的にはTVドラマの演出家なのだろう

*3:コメディーの才能はないと思う