『マイ・ワンダフル・ライフ』 ■■□

監督:マルコ・フェレーリ

ロベルト・ベニーニの抑えた演技は味わいがあるし、ショットもかっちり決まっている(特にロングが良い)が、ストーリーの展開は散漫かつ冗長で終始退屈、「教育と子供」というテーマの焦点もボケてしまっている感が否めない。最後は母体回帰を暗示するようなシーンで終わるが、今ひとつピンとこなかったというのが正直な印象*1

*1:これに関しては手元にあった粉川哲夫「シネマ・ポリティカ」所収のマルコ・フェレーリ論を読んでだいぶスッキリした