『13の顔を持つ男 −伊丹十三の軌跡−』

テレビマン伊丹十三についての知識はまったくと言っていいほど無かったので、彼が企画協力・出演した数々のラディカルなテレビ番組の映像(どこぞで放送ないしDVD化されないだろうか)は実に興味深かった。岸田秀のインタビュー映像も貴重だ(一時期、著作をむさぼるように読んだ)。ちなみに蓮實重彦との交流については一言も触れられていなかった。それにしても伊丹十三のような筋金入りのエピキュリアンが自殺などするだろうか。多くを語ることは避けるが、私は今でも彼が殺されたのではないかと思っている。