この日もH氏と鑑賞会。H氏持参のDVD『紅の豚』(■■■□)、小田和正風のようにうたが流れていた DVD-BOX」を見る。透明感のある美しい歌声に感動。還暦でこの声はありえない。音楽DVDがいろいろと欲しくなる。豚は久しぶりに見たが、やはり良い作品だ。宮崎駿の演出(特に運河からの離水〜ジーナの回想シーンへと至る一連のシークエンスには毎度唸らされる)が冴えまくっているが、何と言っても声優陣の演技が素晴らしい(最近のジブリ作品のワケの分からないキャスティングには本当に辟易している)。久石譲の音楽も完璧。ただポルコ・ロッソがウブすぎる点については今回も違和感が残った。もっと真面目にハードボイルドして欲しかったというのが正直なところ。まあフィオという快活な美少女が登場した時点でハードボイルドなんてどこかに吹っ飛んでしまうわけだが(苦笑)。宮崎駿の趣味全開作品と言われる所以である。

風のようにうたが流れていた DVD-BOX

風のようにうたが流れていた DVD-BOX