『アンネの日記』 ■■■

監督:永丘昭典

簡潔な語り口と丁寧な演出、質の高い作画(美術も素晴らしい)で、十分な長さとは言えない尺ながらも原作の魅力をきっちり描いた佳作に仕上がっている。人物の作画に相当力が入っていて、室内劇でありながら、ディズニーアニメばりにヌルヌルとよく動くのには感心した。さらりと嫌味なく流れるマイケル・ナイマンの音楽も良かった。