『ゴーストハント』

7〜10話まで。今回のエピソードは全4話構成。主人公ナルは実は陰陽師ではなく、陰陽師なのは唯一の部下であるリン(寡黙なイケメン中国人)の方だという話が。しかし「まあ、そんなところだ」と極めて曖昧な言葉でお茶を濁しているところが怪しい。怪しいと言えば、この二人の関係も謎だらけなのだ。物語はいわゆる「幽霊の正体みたり枯れ尾花」から、本当に悪霊が出てくる除霊(浄霊)モノ、人為的な呪い話など様々。ヒロインの麻衣は一般人だが、どうやら潜在的な霊感は強く、その能力が主に夢というカタチで発揮されるのが面白い。かなりシリアスな心霊ミステリーではあるが、時折ふっとギャグ調になる、そのサジ加減が絶妙で、見ていて心地が良い。ただ作画的にどうとか、監督の演出が云々といったことを熱心に語る類いのアニメではなく、あくまで心霊ミステリーとしてのストーリーとキャラクターの魅力を楽しむ作品であることを付け加えておく。