『美の巨人たち』を見る

最近見ていなかったのだが、ベラスケスの『ラス・メニーナス』だったので久々にチェック。しかし、こちらよりも経歴紹介のときに映し出された『セビリアの水売り』に感動。やはり、あの大きめのグラスになみなみと注がれた水の、本物よりも本物らしい、信じがたいほどの透明感の表現には何度見ても驚嘆させられる。何という美味そうな水だろうか。この絵はベラスケスが20歳の時に描いたものだという。才能とは怖ろしい。番組の最後に紹介されたベラスケスの言葉が印象的だったので引用しておこうと思う。


人間の価値は、美、富、力、などにあるものではなく、より深遠な、より感動的な、そして悲劇的でさえある、存在するという事実そのものにある。

そう言えば、ビクトル・エリセの『ベラスケスの鏡』はどうなったのだろうか・・・。