『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 1』

尺の関係で展開が足早すぎたり、人物描写が淡白だったり、キャラクターデザインがオリジナルの安彦絵とはだいぶ雰囲気が違ってたり、音楽が三枝成彰氏ではなかったり(Zや逆シャアを愛するものとしてはやはりこの人の音楽でユニコーンを見たかった!)と不満な点もあるのだが、原作の1、2巻をよくぞここまでコンパクトにまとめ上げられたな〜とも思う。ただプロローグで宇宙空間に漂うサイアム・ビストジオン軍ブリティッシュ作戦の未来を幻視するシーン、これは映像で見てみたかった。残念。MS戦の描写は文句なしに格好良い。特に冒頭のクシャトリアとスターク・ジェガンの一騎打ちは最高に熱かった。富野ガンダムケレン味とか巧さとは別種の良さなのだが、『0083』のようなハイクオリオティな戦闘シーンが今後も楽しめそうである。個人的にはガーベイ一族のモビルアーマーシャンブロが暴れる姿を早く見てみたい。