2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 『カウボーイ』 ■■■

監督:デルマー・デイヴィスデイヴィス版『赤い河』(河を渡るジョン・ウェインと思しき絵画が劇中に出てくる)。ソウル・バスのタイトルデザインから高級ホテルのロビーが映し出されるとても西部劇とは思えない出だしがユニーク。グレン・フォードが『決断…

 『戦う翼』 ■■□

監督:フィリップ・リーコック航空戦争映画と言ってもメロドラマ色が強い。マックィーンの個性が強烈すぎて、ロバート・ワグナーとシャーリー・アン・フィールドはかなり地味な印象だった。B-17の低空飛行シーンが凄い迫力。

 『決断の3時10分』 ■■■

監督:デルマー・デイヴィス50年代らしい"妙"な西部劇。主役にしてはワルだし地味なグレン・フォード。終始ニヤけている。明快でも痛快でもない物語。脇役もいまいち魅力に欠ける。でもキャメラは美しい。最後は日照り雨。

 『M/OTHER』 ■■■

監督:諏訪敦彦ドキュメンタリーとフィクションの境界が限りなく曖昧な映像世界。相互理解の不可能性。スリリングな家庭劇。何度も観たくなるような映画ではないけれど、間違いなく一見の価値はあると思う。

 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』 ■■□

監督:ロバート・ロドリゲスロドリゲス&タランティーノ。普通の映画になんてなりっこない。だから出鱈目な展開も奇矯なキャラ描写もいたって冷静に楽しめた。ホラー・パートは少しクドいかも。サルマ・ハエック万歳!(笑)

 『サハラ戦車隊』 ■■■

監督:ゾルタン・コルダ戦車一台サハラを行く。行軍から篭城戦に至るまでの物語構成が抜群に巧い。セリフ一つ一つに味がある。国際色豊かなのも面白いし、ボギーの軍曹も実に良い。砂漠と水と人間のドラマだ。

 『無宿者』 ■■□

監督:スチュアート・ヘイスラーほぼセット撮影のB級西部劇。射撃はまるでダメなゲーリー・クーパー。でもキス一つで女丈夫ロレッタ・ヤングの心を鷲掴みにする。巧すぎてヤングの方から「Thank you」と言わせてしまうのだ。

既に故人ではありますが、ポルトガルの映画作家でジョアン・セザール・モンテイロという人がいます。日本では数作が東京日仏学院で上映され一部のシネフィルの間で評判になった、つまり一般的な知名度は皆無に等しい人なのですが、ブニュエルのように淫靡で…

 『怒れるドラゴン 不死身の四天王』 ■■

監督:ジミー・ウォング邦題大袈裟すぎ!(笑)。『隠し砦の三悪人』の影響が見られる。鹿村泰祥のベタなりに面白い悪役造形。戦う前に必ず扇子を破るパフォーマンスがお茶目。最後は鶏小屋でのカンフー・アクション。

 『フェリシア』 ■■□

監督:アトム・エゴヤン少女の受難の旅というよりは、ボブ・ホスキンス演じる中年男の魂の解放を描いた心理劇。当然とも言える帰結は、しかしやはり気持ちの良いものではない。辛辣な宗教批判といい厳しい作家だ。

先日亡くなったマリア・シェルの追悼盤とも言うべきDVDがクライテリオンからリリース決定。ヴィスコンティの傑作メロドラマ『白夜』。大がつくほど好きな作品です。もちろんCRI印のレストア&HDトランスファー。マストロヤンニとシェルのスクリーン・テスト…

 『どんてん生活』 ■■□

監督:山下敦弘ダラ〜り流れていく時間、物悲しい画面造形、生気のない登場人物たち、不健全なユーモア感覚、これは山下敦弘の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』。だから湿り気があるし、ひたすらダサい。

 『ジェーン・エア』 ■■■

監督:ロバート・スティーヴンソン『レベッカ』の姉妹作と言っても良いくらい似通った暗いメロドラマ。重苦しく陰鬱な白黒映像がジョーン・フォンテインの美しさを一層際立たせる。ウェルズの迫力、3人の子役少女(豪華!)も良い。

その後はケロロ軍曹を4話、ジョージの追悼ライブのDVDで耳を潤し、最後はなぜか『ガンダム劇場版Ⅰ』(LD)を鑑賞。しかし睡魔のせいで途中終了することに。すでにかなり酔いがまわっていたのでこのあたりの記憶は相当あやふや。

 『レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅』 ■

監督:アラン・A・ゴールドスタイン パロディが思ったよりも地味だったのが残念。見所はセレブのそっくりさんが大挙登場する最後のドタバタくらいでしょうか。ギャグはとことん寒かったですねぇ。長く辛い100分間でした(^^;

今日は友人H氏と呑み会兼鑑賞会。第3のビールと黒糖焼酎。

 『リオ・ロボ』 ■■■■

監督:ハワード・ホークスのっけからホークス節全開!プロフェッショナリズムとユーモアと友情とお色気。「リオ・ブラボー三部作」には必ずクレイジーな爺さんが出てくるけど、本作のジャック・イーラムはまさに極め付け。***********盤質。画質はS/N、解像…

 『クイール』 ■■□

監督:崔洋一動物映画の佳作。人ではなくあくまで犬を中心に据えた物語構成。犬が色彩の夢を見るシーンがある(犬は色盲ではないのだ)。崔洋一の抑制の効いた演出。藤澤順一の美しいキャメラワーク。

この日はバレー&バスケを4時間半みっちり。人も多くて充実した運動。足が痛い。夜はいつものお二方と軽く酒を呑みながら、友人N氏が焼いてくれた『機動戦士ガンダム MSイグルー 〜一年戦争秘録〜』の1と2を鑑賞。近藤和久のガンダム漫画を映像化したよ…

 新たに増えた銀盤

『JOHNNY GUITAR』(『大砂塵』のUK盤。国内盤は一向に出る気配がないので購入)

 『ハードコアの夜』 ■■□

監督:ポール・シュレイダーう〜ん、やっぱりシュレイダーの映画は物語が面白くて映像が面白くない。随所でここがスコセッシの演出だったら?と思ってしまう。ピーター・ボイル演じる私立探偵は胡散臭さ全開でイイ感じ。***********盤質。及第点の画質です。…

 『ファイヤードラゴン/火雲伝奇』 ■■□

監督:ユエン・ウーピン人がビュンビュン飛びまくるスピード感抜群のワイヤーアクションが爽快。ブリジット・リンが繰り出す大小様々な銀の玉を用いた火炎拳法も面白い。日本の時代劇のヘンな影響が見られる(笑)。

 『リリス』 ■■■■□

監督:ロバット・ロッセン恐ろしく魅力的な長髪のジーン・セバーグ。水と光の静かな映像美。オーバーラップの素晴らしさ。黒ブチ眼鏡のピーター・フォンダも印象的。後半にはジーン・ハックマン(デビュー作)が登場する。***********盤質。かなりノイジーで…