「エヴァ復活祭」第9夜

第拾七話「四人目の適格者」(英題:FOURTH CHILDREN)

フォース・チルドレンをキーワードに話が展開されていく。日常描写が中心なので内容としてはかなり地味だ。またこの回の前後辺りから綾波レイの変化が顕著になってくる。感情を表に出すようになり、他人への接し方もだいぶ柔らかくなってきているのが分かる。一番の見所はジオフロントにある加持のスイカ畑かも (笑)。しかし何故にスイカ

[我的EVA言行録]

「僕、男ですよ」by碇シンジ


第拾八話「命の選択を」(英題:AMBIVALENCE)

エヴァに良い感情を持っていなかった鈴原トウジが皮肉にもパイロットに選出されてしまう。前半はエヴァのことでシンジを殴ったことさえあるトウジの揺れる心情を表情やちょっとした動きで淡々と描写していくが、後半は一転して参号機と初号機による壮絶な戦闘シーンが描かれる。前者が使徒に、後者はダミープラグに乗っ取られ、パイロットである人間が関与しない野蛮な戦いを繰り広げる。夕焼けというシチュエーション、スケール感を出すための背景や建造物の「そこまでやるか」的ディテール描写は特撮モノへのオマージュか。とすると、この戦闘は『ウルトラマン・シリーズ』でお馴染みの真贋対決、つまり「エヴァ対偽エヴァ」をやっているのだ、という見方もできるかもしれない。ん〜、ちょっと強引かな(笑)。最後はまるでスプラッター。グロイ。作画の緻密さと力強い演出による迫力の戦闘描写は全戦闘シーンの中でも上位に入る出来と言えるだろう。英題は同一対象に対して相反する感情や態度が同時に存在する「両面価値」という意味の精神分析用語。シンジにおいては苦痛や恐怖を与えるエヴァと母を感じさせるエヴァ。トウジにおいては妹に大怪我をさせたエヴァと妹の命を守ってくれているエヴァをそれぞれ象徴している?

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「おまえが心配しとるのはシンジや」by鈴原トウジ