『オール・ザット・ジャズ』

監督:ボブ・フォッシー

ブロードウェイ演出家の凄絶にして滑稽な生き様。死に向って突き進んでいく娯楽ミュージカルというのが屈折していて面白い。ロイ・シャイダーもハマリ役。くわえ煙草にしかめっ面。洗練と猥雑が同居しているような、異様なエネルギーを放つダンスシーンは圧巻だった。物語としては退屈。