『クローディアと貴婦人』 ■■□

監督:フィルダー・クック

家出をした姉弟のちょっとした冒険。『スタンド・バイ・ミー』のような子供の通過儀礼を描いた小品です。でも主な舞台となるのは線路ではなくNYのメトロポリタン美術館姉弟はここで密かに寝泊りしながら、ある天使像を介して、フランクワイラーという老貴婦人と交流することになります。演じるのは当時58歳だったイングリット・バーグマン。登場シーンの素晴らしく威厳に満ちた所作。ふっと『汚名』が脳裏に浮かびました。バーグマンは階段を最も美しく降りることができる女優なんですね。