「ラビリンス・ラビリント」りんたろう
バロック的なイメージを思わせる不気味な幻想と夢魔の世界。冒頭の"ボマルツォの人間の首"には思わずニヤリ。澁澤龍彦の影響が色濃く感じられましたね。「ねじ式」も少し入っているような。
「走る男」川尻善昭
車で走ることが、死にまで至る生の称揚になっちゃった男の悲劇。黒を基調にしたダークな雰囲気の映像表現が特徴なんですが、ちょっとおどろおどろしすぎるかも。ていうか顔がコワい(笑)。
「工事中止命令」大友克洋
機械文明を風刺したブラック・コメディ。メッセージは伝わるのですが、作品としてはやや退屈で中途半端な感じ。ラストシーンが抽象的すぎるのかも。ただ背景美術の素晴らしさはさすがの一言。