『Tメン』 ■■■
監督：アンソニー・マン
財務省諜報員の潜入捜査を描いた激シブのフィルムノワール。深い闇の中で、孤独と緊張感に包まれながら暗闘する諜報員の姿に英雄譚的な華々しさはない。ノワール的な舞台装置として頻繁に出てくるスチームバスのシーンに漂う倦怠ムード、捜査中に偶然妻と会ってしまうシーンの緊迫感溢れる連続クローズアップ、船内の複雑な構造を活かしたアクション描写などが印象的だった。
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盤質。画質的には国内盤のジュネス企画やI.V.Cといったメーカーと同レベルですが、この北米盤は『ひどい仕打ち』と『Tメン』がセットになったダブルフューチャー2枚組み仕様で価格は15ドル。日本語字幕はありませんが、マンの貴重な初期フィルムノワール2作がこれだけ安価で手に入るのは有難いです。リージョンALL。発売元のVCIentertainmentはクラシック、それもB級中心というディープなラインナップを誇るなかなか興味深いメーカーです。ちなみに紫盤も売ってますよ(笑)。
