『アヴァロン』

監督:押井守

多層化された仮想世界という設定が面白い。物語の展開は淡白で緩慢。独特の加工によるセピア調の映像が美しい。犬や鳥は勿論、食事の描写がやたら出てきたり、現状がエンドレスに続くかのような終わり方など、毎度お馴染みの押井節が炸裂している。川井憲次の音楽が雰囲気抜群。