『人間は何を食べてきたか 第2巻』

今回は「乳製品」「ジャガイモ」「米」の3編。いずれも見応えのある面白い内容でした。中東ベドウィン族の石のように硬いチーズ(10年も保存がきく)。富士山の八合目よりも高い標高に暮らすアンデスの先住民(4,000m以上の高地であろうと北極圏であろうと栽培できる偉大なるジャガイモ)。日本民族の祖にして兄弟のひとつであろうタイ北部に住む少数民族・アカ族の米食文化(正月にはお餅や赤飯のようなものを食す。さらに一人あたりの年間米消費量は日本人の何と5倍!)。このアカ族の少女達が着ている民族衣装が、『もののけ姫』の冒頭に登場するエミシの村の少女達の衣装にそっくりだったのが興味深かったですね。特典の座談会の中で、「このシリーズは本当に大好きで何回も見ました」と語っていた宮崎監督。デザインの参考にした可能性は大いにありそうです。