2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 『The Dogway Melody』 ■□

監督:ジオン・マイヤーズ&ジュールス・ホワイト短編。犬版『ブロードウェイ・メロディー』。前足を糸で吊るされて、無理やり二足歩行で演技させられる犬たちが滑稽というか哀れ。アル・J・オルセンという名の黒犬がアル・ジョルスンの「マイ・マミー」を歌…

 『ブロードウェイ・メロディー』 ■■

監督:ハリー・ボーモントトーキー初の本格ミュージカルでアカデミー作品賞受賞作だが、今となっては映画史的な価値以上のものを見出すのは難しいかもしれない。歌と踊りはシンプルで地味だし、ストーリーはほとんど昼メロの世界だ。ただ主役のマホーニー姉…

東京あきる野の十里木ランドでバーベキュー。気持ちの良い五月晴れ。魚影が濃かったので持ってきた渓流竿で釣りをする。ただ川虫は小さいのしか取れないので仕方なく売店でサシ(キンバエの幼虫ね)を購入。非常に透明度が高いキレイな川だったので、魚に警…

クライテリオンの8月の新作ラインナップ 『カラスの飼育』 [特典内容] ・ドキュメンタリー「カルロス・サウラの肖像」 ・撮り下ろしインタビュー(ジェラルディン・チャップリン、アナ・トレント)。 ・ブックレット(映画学者Paul Julian Smithによる書き下…

 HV特集『北京映画学院夢物語−美少女たちのサバイバルレース−』

いや〜良く出来たフェイク・ドキュメンタリーだった。え?違う?にしても出来すぎ。

 『Go!』 ■■■□

監督:矢崎充彦ああこの映画好きだわあ。ロードムービーらしいロードムービー。こういうのって案外邦画では珍しいんじゃないか。サエナイ高校生が宅配ピザのバイクで東京から長崎まで突っ走ってしまう馬鹿馬鹿しくも映画的な設定が泣かせる。本作は立派なビ…

 『GO』 ■■■

監督:行定勲パワフル。技巧的な時間軸の構成は、ファンであるキェシロフスキーの影響か。窪塚洋介を初め男優陣はみな良いが、柴咲コウはあまりパッとしなかった(どうもこの女優は苦手だ)。最後の約40分間まるまる続く夜間シーンの密度の濃い物語展開が素晴…

アン・モロウ・リンドバーグ著 『海からの贈り物』 未読の方は是非!知的で滋味溢れる極上のエッセイです。吉田健一の翻訳も素晴らしい。

 HV特集「冒険飛行士・リンドバーグの4つの夢」

劇的人生。

 『裸足のピクニック』 ■■

監督:矢口史靖のほほんシュールな少女受難劇。いくつか面白い細部があるけれど、全体としてはイマイチ。娘太郎、Mr.オクレ、泉谷しげるなど脇役がユニーク。ただヒロイン役の芹川砂織がちと弱い。***********盤質。画質やや悪。解像度、発色ともに甘め。

 『ワールド・アパートメント・ホラー』 ■

監督:大友克洋見ていて切なくなった。この詰まらなさは異常だ。『AKIRA』の天才はどこへ消えてしまったのだろうか。アニメの才能と実写の才能が別物だってことは本作を見れば一目瞭然である。

 『上意討ち 拝領妻始末』 ■■■

加藤剛と司葉子の悲劇的メロドラマが室内劇として少々息苦しく展開されていくが、メロドラマの幕切れと共に脂ギッシュな隠居オヤジ三船敏郎の怒りが爆発し、画面空間はただっ広い荒野へと拡大、映画がダイナミックなバイオレンス・アクションへとなだれ込ん…

 新たに増えた銀盤

『裸足のピクニック スーパープレミアム版』(矢口史靖の長編デビュー作)

 『フラガール』 ■■■

監督:李相日ウェルメイド!インスパイアされていると思われる『リトル・ダンサー』や『プリティ・リーグ』に勝るとも劣らない佳作だ。120分という尺が長いとは感じない「物語」の強さがあった。作り手の「物語」に寄せる愚直なまでの信頼感。小細工なし、ま…

三匹の子猫ども、みな開眼す。 モノは子供に栄養を吸い取られ激ヤセ。

 『HYSTERIC』 ■■■

監督;瀬々敬久千原浩史(千原ジュニア)と小島聖のミスマッチ感が良い。複雑化された時系列とフィックス長廻しのキャメラがシンプルな犯罪メロドラマに独特の劇的テンションを与えている。反復される殺人シーンでの時間と視点のズレ方も面白い。

「魅せられて」20世紀フォックス 5/25 定価1,000円(税込)ベルトルッチの粋な小品。やっと再発です。無名時代のレイチェル・ワイズのヌードは必見。 「ディア・ハンター」ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 6/14 定価1,800円(税込)これもようやく再発…

 『ダフィー&ポーキー:おれ様はボクサー』 ■■

 『Out Where The Stars Begin』 ■■

監督:Bobby Connollyバックステージ物の短編映画。俳優志望の女性ダンサーがたまたまスタジオ内で知り合ったメイク係の力でたちまちスターになってしまう何とも他愛ないシンデレラ物語だが、彼女を見初めるニトビッチという亡命監督のヒステリックで狂的な…

 『汚れた顔の天使』 ■■■

監督:マイケル・カーティスキャグニー最高!いやまったく稀有な俳優だ。最後の演技には鳥肌が立った。カーティスの演出も冴えている。デッド・エンド・キッズの地下溜まり場、体育館、貧民街などセット美術も素晴らしい。***********盤質。画質良好。特典は…

 『課外授業 暴行』 ■■□

監督:瀬々敬久野良猫ロック・シリーズ+ポルノという感じの作品だが、脚本が雑で物語はあってなきがごとく、俳優も全くパッとしない。ただ羽田の漁港周辺を舞台にしたロケーションは実に魅力的で、この特殊な舞台空間だけでも一見の価値はあった。車、モノ…

 『淑女は何を忘れたか』 ■■■□

監督:小津安二郎小津のセックス・ウォー・コメディ。トーキー二作目にして既にテンポ良く軽妙ユーモラスな小津的会話芸が確立されている。栗島すみ子、飯田蝶子、吉川満子による他愛ない雑談(シワの出ない笑い方、「バカ」「カバ」の応酬)の可笑しさ。桑…

元俳優の阿知波信介が死去。『ウルトラセブン』のソガ隊員だった人だ。享年67歳。俳優の北村和夫が死去。享年80歳。

 『ひみつの花園』 ■■■

監督:矢口史靖なかなか面白かった。この監督お得意のコミック感覚はどうも苦手なのだが、本作は物語そのものが荒唐無稽なので、鼻に付くようなことはない。西田尚美が白痴美のスーパーヒロインを好演(ある意味怪演とも言える)している。彼女が防犯カメラ…

 『朗かに歩め』 ■■■

監督:小津安二郎小津モダニズムに溢れた日本製アメリカ映画。吉谷久雄が良い。ラストの爽やかな幸福感。

友人H氏持参の『チキチキマシン猛レース』、「タモリ倶楽部」の空耳アワード2007(CD-R録画)、パト初期OVAから「Lの悲劇」「二課の一番長い日 前・後編」「特車隊、北へ」、ミニパト三本などなど。

サミュエル・フラーの未DVD化作品三本放送という快挙をやってのけたWOWOWですが、6月にはフリッツ・ラングの『口紅殺人事件』が放送されます。期待大だった「カサヴェテス特集」はDVD化(と言っても既に廃盤ですが)されているものばかりでちょっとガックリ・…

東京サマーランドすぐ傍の秋川へ遊びに行く。 帰りしなに浅川のメタセコイア化石林へ。 家から車で10分ほどの近所にある古代ロマン空間。・横浜線沿線 街角散歩 - 浅川のメタセコイア化石林

 『母を恋はずや』 ■■■

監督:小津安二郎母とその兄弟(一人は継子)による「新派悲劇」風メロドラマ?(あるいは近親相姦的な三角関係)。既に極端なローアングルやフィックス中心の小津的構図だが、いくつかのショットで後退移動のキャメラワークが見られる。大日方伝と三井秀男…

 『曖昧な未来、黒沢清』 ■■□

監督:藤井謙二郎