国内版DVD

 『トップをねらえ!』

全6話を一気視聴。制作から20年以上経っている今見ても全く色褪せてない。クライマックスの最も盛り上がる場面においてさえ(否、だからこそ)ヒロインのおっぱいを見せてしまうサービス精神、いやさ信念(執念?)はアッパレという他ない。それにしても感動…

 『アンナと過ごした4日間』 ■■□

監督:イエジー・スコリモフスキこの映画に感動できる人はストーカーの素質十分ということになるだろう。邦題とキャッチコピーの「愛、愛、愛、すべては、愛ゆえに」はちょっと(かなり?)気持ち悪い。舞台となるポーランド郊外の田舎町の寒々とした陰鬱な…

 『子供の情景』 ■■□

監督:ハナ・マフマルバフイランと言えば検閲制度を逆手にとったメッセージ性豊かな児童映画の佳作が多く、本作もその点では同じなのだが、アフガニスタンが舞台というだけでこうも残酷で痛々しい寓話になってしまうものかと見終わって暗澹たる気持ちになっ…

 『ポー川のひかり』 ■■□

監督:エルマンノ・オルミ川は最高の映画的舞台の一つだ。海は映画において川の前に敗北する。この作品はフィルムで見たかった。DVDの画質が残念すぎる。川のほとりの廃屋、夜の川のほとりで行われれるダンスパーティー、夕暮れ時の川のほとりで友人たちと酌…

 『アデュー・フィリピーヌ』 ■■■□

監督:ジャック・ロジエヌーヴェルヴァーグの映画は三角関係の映画である。夏のコルシカ島で三角関係ごっこ、ボーッと画面を眺めていたら、いつの間にか良い気分になっていた。訳が分からない。だから映画を見るのはやめられない。たぶん傑作。アデュー・フィ…

 『夜行列車』 ■■■■□

監督:イエジー・カヴァレロヴィッチ久々の再見。やはりクールな湿り気を帯びたハリウッド的メロドラマにたまらなく惹かれる。狭くて静かな夜行列車というノワール的空間と激しく流れていく外の景色(ほとんどスクリーン・プロセスだが、通路を縦に見せるシ…

 『アウト・オブ・ブルー』 ■■■

監督:デニス・ホッパーリンダ・マンズが家出をして街を彷徨うシークエンスが良い。

 『アメリカの友人』のコメンタリーを見る。

デニス・ホッパー追悼。ヴェンダースとホッパーによるコメンタリーだったので丁度良かった。いろいろ興味深い内容だったので備忘録として簡単にメモしておく。 ・撮影監督のロビー・ミュラーは当時まだ実用化されていなかったキノフロ(映画撮影用の蛍光灯ラ…

友人H氏と軽く呑みつつ先日亡くなられた郷里さんを偲んでパトの初期OVAから『こちら特車二課!』『4億5千万年の罠』『Lの悲劇』を見る。機動警察パトレイバー アーリーデイズ VOLUME 1. [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2000/04/25メディア…

パトレイバーの『4億5千年の罠』『歌を唄ったクジラ』『雨の日に来たゴマ』を見て郷里さんを追悼。自分にとっては郷里さんと言えば、ロビンマスクでもバスク・オムでも牛魔王でもなくパトレイバーの山崎ひろみなのである。どうか安らかに・・・。

 『草の上の昼食』 ■■■

監督:ジャン・ルノワール物語はそれほど面白いと思わなかったし、『ピクニック』の方が圧倒的に美しくて好きだが、農夫婦が葡萄畑の隅で腰を下ろしてワインを飲んでいたり、恰幅の良い老農夫が大勢の孫たちと家の庭先の階段にやはり腰を下ろして楽しげに会…

 『白痴』 ■■■

監督:黒澤明黒澤表現主義の力強い画面造型と森雅之の繊細な演技こそ堪能したが、やはりズタズタにされてしまった編集版ではドラマとして物足りない。最後のシークエンス、完全版ならさぞや劇的なカタルシスがあるのだろうなあ。「フィルムは現存しているら…

 『三十四丁目の奇蹟』 ■■■

監督:ジョージ・シートンサンタクロース真偽の裁判とは如何にもアメリカらしい。最後で安直なファンタジーにならないところが良かった。エドマンド・グウェン老人の素晴らしい佇まい、微笑み。上目使いのナタリー・ウッド。三十四丁目の奇蹟 [DVD]出版社/メ…

 『イーハトーブ幻想 Kenjiの春』 ■■■■

監督:河森正治素晴らしい。Kenjiとトシの別れを描いた幻想美あふれるオープニング、宮沢賢治の精神世界がイメージの奔流となって溢れ出すペンシル・アニメーション(クレジットに前田真宏の名が!)のシークエンス、TV用アニメーションの域を軽々と超える非…

友人H氏と飲み会兼鑑賞会。『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』のDVDを見る。今となっては「完全復活」というフレーズも哀しいが、パフォーマンスは本当に素晴らしいものだった。『スローバラード』はやっぱり名曲だ。最前列で「ゆず」と思しき二人組みが…

 『巌窟王』を見る

21〜24話(最終回)まで。大満足。またも泣いてしまう。物語に淫するとはこのことだ。愛と友情と欲望と復讐の人間絵巻。堂々たる結末を描き切ったこの素晴らしいアニメロドラマに心から拍手を送りたいと思う。最後、最も見たい場面をあえて省略することの勇…

 『巌窟王』を見る

19〜20話まで。久しぶりにアニメ見て泣いてしまう。とてつもない悲劇のあとに、一つの強靭な愛が生まれる。左の目で泣き、右の目で笑う、まさにメロドラマの王道なり!どんな結末を迎えるのか楽しみ(そして恐ろしくもある)で仕方がない。

 『巌窟王』を見る

17〜18話まで。なんという悲劇!「アニメロドラマ」の妙味なり。

 『巌窟王』を見る

15〜16話。物語は急転直下、パズルのピースがどんどんはまっていくようで気持ちが良いのだが、残りがまだ8話もあることを考えると、この先さらに話は二転三転するのだろうか。ドキドキワクワク。

 『巌窟王』を見る

13〜14話まで。物語が一気に加速し始めた。さあどうなる!?

 『巌窟王』を見る

7〜12話まで。いや〜オモロイのなんの。アニメでこんなコッテコテのメロドラマをやってしまうとは、やるな前田真宏!それに加えてクレイジーな美術。最高だ。声優陣の演技の熱量も高い。

 『巌窟王』を見る

5〜6話まで。シャンゼリゼの地下宮殿と巨大洞窟にワクワク。キャラクター造型に色気がある。

 『巌窟王』を見る

3〜4話まで。やはり映像が目を引くが、サスペンス・メロドラマの味わいも良い。いろいろと濃いアニメだ。モンテ・クリスト伯の造形が面白い。ヘテロクロミア、エルフのような尖った耳、ドラキュラのような牙、そしてデスラー総統の肌(笑)を持つ謎の男。

 『巌窟王』を見る

1〜2話まで。とある素晴らしい友人のおかげでようやく見始めることができた。監督の前田真宏は『青の6号』から注目していたが、本作はタイミングが悪く、ずっと未見のままだったのだ。映像表現がとにかく強烈。『モノノ怪』や『イノセンス』といった作品と…

 いろいろ見る

友人H氏と軽く飲みながらDVD鑑賞。『恐怖畸形人間』のラストシーン、山本晋也『痴漢地下鉄』(■■)、「水曜どうでしょう 原付ベトナム縦断1800キロ」の後半などを見る。『痴漢地下鉄』は自主映画のようなポルノ・コント。序盤の痴漢シーンに出てくる擬似ペ…

 『劇場版 エースをねらえ!』 ■■■□

監督:出崎統セリフ回しはさすがに時代を感じさせるが、映像は今見ても十分にスタイリッシュで格好良く、独特の艶気がある。まるで技法の見本市のような大胆な画面造形、余分なストーリーを削ぎ取るだけ削ぎ取って、ヒロインの成長ただ一点に絞った構成の潔…

 『地球の静止する日』 ■■■□

監督:ロバート・ワイズマイケル・レニーの優雅な物腰、UFOのタラップ開閉、ゴートの所作(ほとんど動かないのが良い)。上品なSF映画だ。夜間シーンが多く、陰影の濃い画面造型、シャープな恐怖演出は、サスペンスホラーやフィルムノワールを得意とし…

 清志郎を偲んで

久々に友人H氏と酒を飲んだ。清志郎のDVDを見ながら。H氏持参の「RESPECT! 」というデビュー30周年武道館ライブ(参加メンバー豪華すぎ!)。H氏は忌野清志郎のファンで、昔から良いよ〜良いよ〜と言っていたが自分も含め周りの友人たちの反応は冷めたも…

 『水曜どうでしょう』三昧

久々に友人H氏と飲み兼鑑賞会。『水曜どうでしょう』の「サイコロ4〜日本列島完全制覇〜」と「原付ベトナム縦断1800キロ」(半分くらいまで)を鑑賞する。やっぱイイね〜。ヘタなロードムービーより全然面白いよ。

 『リリオム』 ■■■

監督:フリッツ・ラングラングがフランスで撮った映画は茶目っ気のあるファンタジックな人情劇だった。前半は少々退屈したが、中盤、不気味な砥ぎ屋(演じているのはアントナン・アルトー!)が登場するあたりから俄然面白くなってくる。主人公が天国へ上っ…